明治薬科大学 薬用植物園 秋(10月頃) の草花を楽しむ

筆者の住まいから徒歩10分くらいの場所に明治薬科大学があります。現在、2019年度4月から12月(7月・8月・9月は除き)にかけて毎月第3日曜日に開催されている生涯学習である市民大学講座を学んでいる最中です。受講中の特典の一つが天気の良い日にキャンパス内の中庭や薬用植物園を自由に散歩することもできます。

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明治薬科大学の薬用植物園で四季折々の漢方・ハーブなどを楽しめる

薬草園の本来の目的について簡単に説明すると、日本薬局方収載生薬の基原植物をはじめとして、多種の植物を展示植栽しています。これは、教育における主たる目的である、講義、実習などを通して薬学の歴史の原点を学ぶことと、生薬の基原植物や重要な医薬品の原料としての薬用植物などを直に触れてもらうことのためであるそうです。

薬草園は清瀬キャンパスを正門から入って右手方向にある標本園を中心に主に3つの区画からなり、面積は約920㎡を占めています。正門から薬草園付近は樹木や草花など緑が多いことから「明薬の森」と称され、憩いの場として一般の方にも解放しています。近年の様々な健康ブームに関心深い方にとっては特におすすめフリースポットです。

まず薬用植物園へ入館するには守衛所へ伝えること

明治薬科大学のホームページ案内にもありますが、普段は大学正門又は東門の守衛所に薬草園見学を伝えてから入館できます。予約は不要ですが、団体(10名以上)の場合は予め問い合せが必要となります。又、生涯学習の受講生はもちろん、毎年10月中旬に開催される明薬祭オープンキャンパスの時も薬草園は一般開放されており、さらにこの期間だけ明薬資料館へ入れるチャンスもあります。

10月の薬用植物園の様子

10月下旬頃、生涯学習のお昼休憩中に見学した薬用植物園ですが、葉も一部は紅葉化、植物によっては実が成っているものもあります。咲く花や緑青々と広がる春夏とはまた違い、秋の草花の良さも沢山あります。

薬草園の雰囲気は落ち着いた遊歩道のようになっています。

もう少し奥へ進むと階段があり、その両脇にもすべて薬用植物が植えられていです。

丘へ上がると憩いの広場があり、これこそ「明薬の森」として森林浴や紅葉を楽しむこともできます。

薬草園にある薬用植物を一部ご紹介しましょう

トウガラシ

トウガラシ

皆さんお馴染みのトウガラシ唐辛子蕃椒、学名:Capsicum annuum)は何とナス科トウガラシ属です。今はこのよう真っ赤な実が沢山成っています。観ただけでも辛そう、身体が熱くなりそうです。トウガラシといえば辛味を出すカプサイシン成分があり、食欲増進や血行促進、発汗作用による脂肪燃焼効果が期待できます。しかし、刺激物ですから多く摂取してしまうと胃が荒れたり下痢をしたりするので適度に摂取量を守ること、又胃腸が弱い時は避けましょう。

ニチニチソウ

ニチニチソウ

見学している間にピンクと白の可愛らしい花に目が付いて写真を撮りました。写真の通り、ニチニチソウ日々草、学名: Catharanthus roseus)は、マダガスカル原産であり、キョウチクトウ科ニチニチソウ属の一年草です。初夏から晩秋まで次々に花が咲くことから「日々草」と呼ばれています。ニチニチソウは10種以上のアルカロイドが全草に含まれ、かなり毒性も高いことから抵抗剤(ガン治療の抗がん剤など)として使わているようですが、素人による民間療法は避けた方がいいです。

コロシントウリ

コロシントウリ

もう一つ撮影したコロシントウリ(学名:Citrullus colocynthis)はウリ科の一種で北アフリカ原産です。一見スイカによく似ていますが、味は苦く、これを多く食べてしまうとお腹を下してしまいます。別名「悪魔の実」とも呼ばれます。薬用では下剤効果があるので外果皮を除いて乾燥したものを便秘薬として用いられいているようです。

ダイズ

ダイズ

私たち日本人がよく食している納豆、とうふ、味噌などはこのダイズ(学名 Glycine max,英:Soy beans)です。唯一、肉に匹敵するほどの良質なタンパク質が含まれているので「畑の肉」ともよく呼ばれます。又、化粧品や食品の天然添加物として利用されるは大豆レシチンというものです。今の時期はちょうどダイズの実が沢山成っていました。

ブッソウゲ(ハイビスカス)

ブッソウゲ

薬草園の入り口近くに紅葉が進んでいる植物を撮りました。ブッソウゲ仏桑花Hibiscus rosa-sinensis, rose of China, Chinese hibiscus)は、アオイ科フヨウ属の低木です。

ブッソウゲの花

赤色の花はよく沖縄で咲いているハイビスカスとも呼びます。皆さんがご存知の通りハイビスカスはビタミンC、クエン酸、リンゴ酸、ポリフェノールなどの栄養成分が含まれてます。美容や疲労回復効果もあり、他にも緩下作用など有効であることから、特に女性にとって酸味のあるハイビスカスのハーブティーは人気が高いです。

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あとがき

現在、明治薬科大学で毎月第3日曜日に市民大学講座『自然と健康を考える』を受けています。受講者の多くは健康に関心深いご年配の方が多いのですが、中年の自分でさえ年齢的に若い方になると思います。しかし、いろいろ学ぶことは年齢や立場も関係ありません。これが生涯学習の魅力だと思います。特に、ハーブなどの薬用植物や健康に関して興味があるのであれば明治薬科大学の市民大学講座、薬草園見学を是非おすすめします。

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