otherwise (would have otherwise)とor otherwise の意味と使い方

例えば、otherwise normalは、(問題の点を除けば)それ以外は、そうでなければ(それさえなければ)正常、unless otherwise specifiedは、他に特に指定がない限り、I think otherwise.は、私はそうは思わないという意味になりますが、would have otherwiseのように、otherwiseが文末に来る場合はどう訳せばいいのか?という疑問が生じたので今回調べてみることにしました。

スポンサーリンク

would have otherwiseの訳し方

この記事”Anti-Vaxxers and Autism: Disability Culture vs. Ignorance“の以下の一文の訳し方を考察してみます。

This breakthrough drug has the potential to help many of the nearly 40,000 children born with achondroplasia annually in the U.S. grow taller and healthier than they would have otherwise.

この画期的な薬は、毎年、米国内で軟骨無形成症を持って生まれるほぼ4万人の子どもたちの多くが、〜よりも背が高く健康的に育つのを促進する可能性があります。

〜の部分、they would have otherwiseをどう訳せばいいのか?考え方としては、than they would have been if the drug has no potential to help themのようにotherwise以下を書き換えて、その薬が彼等の助けにならない場合の彼等に比べるとのようにします。これを踏まえると以下のように訳すことができます。

この画期的な薬は、毎年米国内で軟骨無形成症を持って生まれるほぼ4万人の子どもたちの多くが、その薬が彼等の助けにならない場合の彼等に比べた場合、背が高く健康的に育つのを促進する可能性があります。

しかし、これだと冗長過ぎるので、以下のようにして短縮します。

この画期的な薬は、毎年米国内で軟骨無形成症を持って生まれるほぼ4万人の子どもたちの多くが、その薬を服用しない場合よりも背が高く健康的に育つのを促進する可能性を秘めています。

要は、この薬があるのと無いのでは、軟骨無形成症を患う子供達の多くの成長に何かしらの差が生じることを示せればいいわけです。次に、別パターンを見て行きたいと思います。

スポンサーリンク

an otherwise caring parentの訳し方

以下の一文のan otherwise caring parentはどう訳せばいいのか?

It may seem unlikely that an otherwise caring parent would choose to not treat a child, but the anti-vaccination community may serve as a precedent.

otherwise子供思いの親が、子供を治療しないという選択をすることはなさそうに思えますが、反ワクチン団体は先例となる可能性があります。

an otherwise caring parentは、それ以外の点では子供思いの親と訳します。それ以外のそれは、治療可能な子供を治療しないことを言っています。治療可能な子供を治療しない以外は子供思いの親だとあまりにも冗長なので、それ以外の点では子供思い、もしくは、本来子供思いの親と訳してもいいかもしれません。

スポンサーリンク

or otherwiseの意味と用例

or otherwiseには二通りの意味があります。先ず、このニュース記事の中で1つ目の意味で使われている例を見てみます。

Eagle-eyed taxpayers will notice that the IRS threw in an extra question on the form: “At any time during 2019, did you receive, sell, send, exchange or otherwise acquire any financial interest in any virtual currency?”

鋭敏な納税者は、IRSが申告書に追加の質問を付け加えたことに気が付くでしょう。”2019年以内に、あなたは、受領、売却、送信、交換もしくは他の方法で、仮想通貨で何らかの金銭的利益を得ましたか?”

※コロンは、つまり、すなわち、それは〜です、のように訳しますが、この場合は特に訳さなくても問題ありません。

この例文のor otherwiseは、ないしは(または、あるいは)別(何らか、ほか)の方法で、のように訳します。次に、この記事”Pensacola shooting: Saudi king condemns ‘barbaric’ attack“で使われているもう1つの意味の例を見てみます。

“There was some real heroism today,” he said. “I’m devastated. We are in shock. This is surreal, but I couldn’t be prouder to wear the uniform that I wear because of my brothers and sisters in uniform, civilian or otherwise, that did what they did today to save lives.”

「今日、本当の英雄的行為がありました。」と彼は語った。「私は精神的に打ちのめされています。私達は衝撃に包まれています。このことは現実離れしています。しかし、私は、民間、軍属にかかわらず、命を救うために彼等が今日行ったことを行った制服を着た兄弟姉妹により、その制服を着ていることをこれ以上誇りに思えません。」

この場合のor otherwiseは、〜かそうでないものという意味で訳すのですが、民間人かそうでないもののそうでないものは軍人を意味するので、民間人、軍人を問わずのように訳します。今回の基地での乱射事件の英雄は制服を着た警察官だった(恐らく民間人だと思われる)ので、こういう発言になったのだろうと思われます。couldn’t be prouderは、couldn’t care lessが何とも思っていない、どうでもいいといった意味なので、これ以上誇れない、この上なく誇りに思っている程度に訳しておけば問題ありません。could care lessについては、この記事”couldn’t care less vs. could care less 意味、違い、使い分け“で詳説されています。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました