グローバル社会の中で日本人に求められる力とは何かを学ぶ

既にグローバル化する社会、日本社会で生きている我々日本人にこれから求められる力は何か?と考える必要があります。まずは、世界と日本の違いを理解した上、世界の変化や新しい社会にも対応出来るように個人の目標やスキルについて学びたいと思います。

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グローバル社会と日本人のこれから

グローバル(global)とは辞典で調べると、デジタル大辞泉の解説では、『世界的な規模であるさま。また、全体を覆うさま。包括的。』、大辞林 第三版の解説では、『世界的な規模であるさま。国境を越えて、地球全体にかかわるさま。 「 -な見方」 「 -な視点」』とあります。さて、グローバル社会とは、一般的に国や地域を超えて、経済やモノ、人材、情報などの取り引きを指します。又、国によって、政治・社会・文化・宗教などの違いも含めます。

 

日本社会とグローバル社会の違い

まずは日本社会の特徴からいきましょう。『日本は世界のガラパゴス』のように、島国で気候的に穏やかですが、時には荒ぶる自然を辛抱する村社会であり、「人倫主義」「暗黙容認」「非合理主義」「他律的思考」です。村社会を別の呼び方で閉鎖型社会と呼び、内にやさしいですが、外の対応は苦手です。つまり、世界への変化の実感が薄い傾向です。

日本に対して、グローバル社会の特徴は次のようになります。世界では西洋的要素を含め、陸続きで広がりある厳しい自然や隣国との対立しながらの狩猟社会であり、「論理物理」「懐疑分析」「合理主義」「自立的思考」です。グローバル社会は、開放型社会と呼び、内外も厳しいので変化に対応できるものだけが生存します。これが現代の日本で呼ばれる競争社会ということです。

 

今、日本人に求められる力とは

それでは、グローバル社会の中で日本人に求められる力とはいくつかのポイントが挙げられるようです。

個人のコンピテンシーを鍛える

コンピテンシーとは、1970年代アメリカの行動科学の研究より業績の高い人の「行動特性」を定義しました。現代では社内の人材育成や評価基準、採用面接などに活用されています。日本人は、個人のコンピテンシーを鍛える必要があるようです。特にIT技術進化の世界での形式知的コミュニケーションもひとつです。それには日本的「暗黙知(経験・勘)」と西欧的「形式知(文章・図・数式・データ)」のバランスを生かしていくことが大切です。まずは自分の持っているスキルと目標とするスキル「自分の強み」、「向上の目標」、「自分の弱み」を定量的に把握出来るようにします。

具体的な項目は下記が挙げられます。

Feel(人間関係力):自己認識力・感情マネジメント力・共感力・コミュニケーション力
Think(問題解決力):状況把握力・原因究明力・選択決定力・リスク分析力
Act(行動力):実行力
 

個人と社会のレジリエンスを高めること

「極度の不利な状況に直面しても正常な平衝状態を維持することが出来る能力」

ジョージ・A・ボナーノ氏

これからの日本人は変化を受け入れなくてはなりません。それは個人と社会のレジリエンスを高めることです。レジリエンスとは、変化を受け止め、しなやかに対応する力『精神的回復』『抵抗力』『耐久力』のことです。

日本人は自然災害などの非常時でも耐える力が高いように見えますが、意外と心身共に逃げ場のない状況になるようです。そのためにストレスが溜まりやすいのです。

対応策は次の通りです。

冷静・客観的・自己回復が変化を受け止め、前に進むという力です。続いて、『想定外!』『今までに経験した事のない!』のことを自分の頭で考え、行動出来ようになることです。これらがレジリエンスです。

 

共同体感覚の育成

「自分の利益ばかりではなく相手のためにもなるか」

「自分と相手の利益になるがより大きな共同体にとってどうか」 

アルフレッド・アドラーより(オーストリア出身・精神科医・心理学者・社会理論家)

個人の利益だけではなく、相手の利益のためにもつながらなくてはなりません。共同体感覚育成であり、家族、職場、地域・国家なども含め、より大きな共同体へと視野を向けて貢献していくことです。

共同体感覚は、人間に生まれつき備わった潜在的な可能性ですが、意識して育成されなければなりません。つまり、担うという「感覚」を意識して育てることが必要です。

 

これからの日本人のキャリアデザイン

グローバル社会でもあり、さらには日本は高齢化社会も進み、人生100年時代とも言われるようになりました。ということは、生涯を通じての仕事や人生について、絵を描くようにデザインしていくことも大切だと思います。

キャリアデザインの基礎について下記の通りです。

キャリア(Career)

  • 人の一生を通じての仕事
  • 生涯を通じての仕事
  • その表現の方法

アメリカ心理学者 エドガー・シャイン

キャリアデザインをする(Career Design)

  1. りたい事は? 欲望・動機
  2. れる事は?  能力・才能
  3. るべき事は? 価値・意味

シャイン(E.H.Schein)の3つの問いより

これらを参考にしてキャリアイング(Careering)していくことです。

「(自分は)こうなっている」静止形 ⇒ 「こうする」進行形(ing.)
 
つまり、変化を受け止め、自分も変化が向上、新たな状況を作るのです。
 

1.将来(長期)の「夢」を考える(変わっても良い) 

 ⇒(例) 社長、弁護士、政治家、大スター、金持ち、幸せ・・・になる!

2.現在(短期)の「目標」を設定する(具体的に)

 ①現在の自分のスキルレベルやジョブミッションを把握し言語化する

 ②現在のレベルから5%〜10%上位を目指す目標を設定する

3.その期間に達成すべく努力し成果を確認する

 目標を設定 ⇒ 現状と目標のギャップの認識 ⇒ 達成すべく努力 (繰り返し)

 

まとめ

日本人に求められる力とは、まとめてみると下記の通りになります。

  1. 個人のコンピテンシーを鍛える
  2. 個人と社会のレジリエンスを高めること
  3. 共同体感覚の育成

これらに付け加えてキャリアデザインを考えることです。

以上、記事をご覧頂きありがとうございます。

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