【アメリカ留学の思い出13】エッセイは手書きNGでパソコンで書く

中学・高校の時(1982年~1988年)は、パソコンを使って宿題をするということは一度もなかったので、ESLのライティングクラスの宿題で初めてパソコンを使ってエッセイを書かされた時は、コンピューターサイエンス学部の台湾人の彼女がいなかったらどうにもなりませんでした。

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エッセイは手書きNG

エッセイは手書きNGというのはよく分からないコンセプトでした。何で手書きではダメなのかESLの教師に聞いた時、字が汚くて読めないことがあるからと言っていましたが、そんなエッセイはFを付ければいいだけじゃんと思ったものでした。そもそも、TOEFL(PBT)のライティングセクションは手書きじゃねーかよとも思っていました。何れにしても、パソコンを使用してエッセイを書くことは、自分が想像していたよりもかなりハードな作業でした。何よりタッチタイピングができないと、一文字一文字キーを探しながら人差し指で文字を打たなければならないので、A4用紙2枚を埋めるにはかなりの労力を要求されます。しかも慣れない英語ということを考えると、その大変さが容易に理解できるかと思います。

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宿題がちんぷんかんぷん

エッセイは、500 words(A4用紙2枚)、double spaced(ダブルスペース)、fontはTimes New Roman(タイムズ・ニュー・ローマン)、sizeは12ptのように指示されていて、さらに、4つのパラグラフ構成が指定されていて、最初にIntroduction(序論)、最後にConclusion(結論)、間のパラグラフはBody(本論)と言って、ここで論拠や具体例を示すみたいなフォーマットになっていました。最初は何のこっちゃ?と思い教師に質問したのですが、パソコンについては図書館の人に聞けばいいと言われ、パラグラフ構成についてはテキストブックを参考にすればいいと言われます。期限は一週間あったので、何とかなるだろうと簡単に考えていましたが、何を書こうかというところでいきなり躓き、とりあえず、パソコンの設定を教えてもらいに図書館に行くのですが、係の人も色々と忙しいみたいだったので、日を改めて出直すことにします。これは1人の力ではどうしょうもないだろうと思い、彼女に相談することにします。

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困った時の彼女頼み

ランチ休憩の時に、彼女にライティングの宿題のことを相談すると、図書館で待ち合わせをすることになります。図書館で彼女に宿題を見せると、先ず、ブレインストーミングをするように言われます。ブレインストーミングはライティングのクラスで習いましたが、そんなことをしなくても書けるだろうと思って頭から抜けていました。彼女に言われた通り、ノートに思い付いたことを書いていきます。ブレストはライティングの基本だから必ずやるように念押しされました。彼女がお手本にエッセイを書いてくれることになって、二人でコンピュータールームに行きます。彼女がMacの前に座って私がその横に座って、先ずMS-Wordの使い方を教わります。ダブルスペースの設定、フォントの切り替え、サイズの調整、印刷(ポートレートかランドスケープ)の切り替え等、エッセイに必要な設定方法を全て教わります。彼女がフォーマットを設定したワードファイルを作成してくれて、ライティングの宿題にはそれを使うように言われます。私が彼女のタイピングスピードに驚いている間に、あっと言う間にエッセイを書き終えてしまいます。そのエッセイをTAのところは持っていくと、TAにパーフェクトと言われそのままエッセイを返されます。帰り際に、彼女がフロッピーディスクをMacのFDDに挿入して、彼女の作成した文書と私のために作成してくれたファイルをバックアップしてくれました。彼女に、パソコンに保存したファイルは勝手に消されることがあるので、バックアップを取る習慣を付けるようにと言われます。お手本用に彼女が書いてくれたエッセイを、間違っても提出しないように釘を刺されます。お手本のエッセイのボディパラグラフの冒頭部分に線を引き、これがTopic Sentence(トピックセンテンス)で、必ずトピックセンテンスを書くように言われます。トピックセンテンスの書き方は、ライティングのテキストに書いてあると教わります。

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タッチタイピングは必須

さらに、タッチタイピングができないとどうにもならないということで、毎日タイピングの練習を30分するように言いつけられます。学部に行くとほとんどの科目の授業でエッセイを書かされるだけでなく、ラボレポートやコンピューターサイエンス学部の場合はコードも書かされるので、タイピングが早くないと授業に付いていけないと言われました。タイピングの練習にはライティングのテキストを使うのですが、そのテキストもきちんと毎日読むように言われます。タイピングを上達させるには、キーボードのキー配置を指で覚えることにあると教えられます。そのためには毎日練習するしかなく、彼女曰く、”Practice makes perfect.”とのことでした。

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