アメリカの大学のテキストブックはやたら分厚くて重いです。授業が多い日は、荷物の重さが5㎏ぐらいになります。テキスト代も高いものは100ドルを余裕で超えるので、そういった高額なテキストは中古で買う人が圧倒的に多かったです。ただ、中古テキストの在庫は限られているので、早く買わないと売り切れてしまうのが難点でした。
スキャニング
彼女が広辞苑よりもでかい本を読んでいたので、何の本を読んでいるのかと聞くと、Calculus(微分積分学)のテキストブックだと言い、そのあまりの分厚さと重さに唖然とさせられます。「こんな分厚いテキスト読むの大変じゃない?」と聞くと、彼女が「speed reading(速読)すればそんなに大変じゃないよ」と言ったので、「速読ってどうやってやるの?」と聞くと、「skimming(スキミング)とscanning(スキャニング)というテクニックがあって、ESLのリーディングの授業で教わるから確実に習得しておいた方がいいよ」とアドバイスを受けます。私が「そのスキミングとスキャニングはどうやってやるの?」と聞くと、TOEFLのリーディングセクションを例にとって、スキャニングが、設問を先に読んで答えを拾い読むことで、さらに、この手法を使わないとTOEFLで高得点は取れないと言われます。スキャニングという速読手法は、本文を読むことよりも必要な情報だけを拾い出すことに重点を置いたテクニックの一つのようでした。
スキミング
スキミングは、スキャニングとは違って、本文をパラグラフ毎に読むことで、先ず、導入もしくは序論(第一パラグラフ)と結論(最終パラグラフ)を読み、その後で、ボディ(本論)のトピックセンテンス(メインアイデア)
をパラグラフ毎に素早く読んで、本文全体の要点を把握することだと教えられます。スキミングのコツは、本文が言いたいことを素早く見つけdaことにあると聞かされます。テキストの場合は、キーワード(クイズやテストに出そうなワード)をスキャニングしてからその前後の部分をスキミングして、キーワードの意味を明確にするという手法を覚えるように言われます。さらに、テキストを読んだ感想エッセイを書かされる時は、書きたいキーワードをスキャニングによって抽出し、スキミングでテキストの論点を見つけ出し、抽出したキーワードの論点をボディで展開していくという黄金律を教えてもらいます。彼女からのこの貴重な教えが、その後の留学生活でかなり役立つことになります。
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