父親が、勤続30年祝いに会社から2週間のリフレッシュ休暇と30万円を貰ったので、1週間の京都・奈良・和歌山への家族旅行を計画したのですが、私は友達と信州10泊旅行にいくので、代わりに兄が旅行に参加することになり、その間、家で1人で留守番をすることになるのですが・・・。
突然の訪問者
夏休みの留守番中に誰もいない家で、自分の部屋に敷かれた布団の上で片肘を付いて寝っ転がりながらビックコミックスピリッツを読んでいると、突然、家の中には誰もいないはずなのにもかかわらず、部屋の引き戸がいきなりガラっと開いたので、何事かと思って戸が開いた入り口の方に目を向けると、友人Bと同級生のFさんが寝っ転がって漫画を読んでいる私を見下ろすように立っていました。
筆者「えっ!何でおまらがここにおるん?どうやって入ってきた?」
友人B「玄関、鍵かかってへんかったで」
筆者「いくら鍵が掛かってないからって、勝手に人ん家に上がり込んだららあかんやん」
友人B「家の中に上がる時に、ちゃんと上がるで言うたで」
筆者「上がるでってw普通ピンポン押すだろ」
友人B「お前が鍵開けっぱやから悪いねん」
筆者「いきなり部屋の戸が開いたからまじびびった。せめてノックぐらいして欲しかったわ」
友人B「しゃーないやん、ここがお前の部屋って知らんかったんやし」
筆者「部屋の中におかんとかおったらどうしてたん?」
友人B「家族が旅行中でお前1人しかおらんの知っとったし」
筆者「道理で堂々と入って来るわけだ。つーか、お前ら何で制服なんて着てんの?」
友人B「こいつが制服デートしたい言うから」
筆者「制服デート中に俺んち寄ったの?何で?」
友人B「部屋貸してくれへんかなって」
筆者「部屋貸してって、何で?」
友人B「こいつがエッチしたい言うから」
筆者「はっ!?」
友人Bの突拍子もない発言に度肝を抜かれた私は、急いで彼を別室に連れて行って二人きりで話をします。
バレなきゃ二股じゃない
筆者「お前さぁ、俺がおなってたらどうしてたん?」
友人B「おなってなくて良かったよなw」
筆者「良かったよなじゃねーよwあいつにそんな姿を見られてたら学校行けなくなってたわ」
友人B「学校中の女の間で噂になってたやろなw」
筆者「ていうかさぁ、お前、彼女おるのに何してるん?」
友人B「彼女にばれなきゃええねん。俺等の事は誰にも言わんといてな」
筆者「言えるわけねーだろ。あいつといつから付き合ってんの?」
友人B「この前のダンスの時にあいつにギューって抱き締められたから、俺のこと好きなん?て聞いたら、前からずっと好きやった言うから付き合ったった」
筆者「でも、二股はあかんやろ。彼女がかわいそうやん」
友人B「ばれなきゃ二股にはならんやろ」
筆者「そういう問題じゃねーだろw彼女裏切って良心が痛まない?」
友人B「そんなんええから、この部屋貸してくれへん?」
筆者「Hしたかったらラブホ行ったらええやん」
友人B「ラブホ行く金あったらラブホ行っとるわ」
筆者「だからって俺の家をラブホ代わりにすんなよw」
友人B「ほなら、ラブホ代貸してくれへん?」
筆者「何で俺がお前らのラブホ代出さなきゃいけねーんだよw」
友人B「この部屋貸してくれたら女紹介したるから、ええやろ?」
筆者「お前のお古はいらないから」
友人B「お前さぁ、相手選べる立場ちゃうやろ、そんなんやからいつまでたっても童貞やねんw」
筆者「やかましいわほっとけw高2でヤリチンのお前がおかしいんじゃボケ!」
Indecent Proposal
友人B「それやったらこうせーへんか?3人でやらへん?」
筆者「3人でって、3人でHするってこと?」
友人B「3Pやったらええやろ?あいつに筆おろししてもらったらええやん」
筆者「3Pとか筆おろしって冗談で言ってんだよな?」
友人B「冗談ちゃうで、本気やで」
筆者「いやいや、有り得ないから」
友人B「なんでやねん?何があかんねん?」
筆者「あいつがいいって言うわけないし、俺だって無理だし」
友人B「そんなんやからおまえはいつまでたっても童貞やねん!」
筆者「そういう問題じゃねーだろw」
友人B「Hしたないんか?」
筆者「Hはしたいけど、いきなり3Pとか無理ありすぎだろ」
友人B「童貞捨てるチャンスやで」
筆者「そもそも愛のないセックスは俺の信条に反する」
友人B「そんなん言うてたら、ほんまに一生童貞のままやで」
筆者「とりあえず君達には帰って欲しいんだけど、いいかな?」
友人B「ちょっと待て!茶も出さんと追い帰す気か?」
筆者「制服デートの途中なんだろ?いちゃつくんなら他所でやってくれ」
友人B「こんなんやから関東もんは冷たい言われんねん」
筆者「ごめんな~、冷たくて」
友人Bと一緒に部屋を出て、Fさんが待つ私の部屋へ向かいます。
Fさん「T君の部屋って何にもないんやね」
筆者「俺の荷物は千葉の家に置いて来てるから」
友人B「電話鳴ってるで」
筆者「早く帰って欲しいんだけど」
友人B「はよ電話でーや」
電話に出てる間に二人がHし始めるんじゃないかと気が気ではありませんでした。
筆者「これから出かけなあかんからはよ帰ってや」
友人B「留守番しといたるで」
筆者「留守番とかいらないから早く帰ってくれ」
友人B「あいつも3人でやってもええ言うてたで」
筆者「はいはい、早く出て行こうね」
友人B「そんなんやからお前はいつまでたっても童貞やねん」
筆者「いいから早く出ていけ」
後日談
2学期が始まってしばらくしてから友人Bの彼女に学校の廊下で呼び止められます。
彼女「T君、Nちゃん(友人B)てFさんと付き合うてるん?」
筆者「何でそれを俺に聞くの?」
彼女「T君は、NちゃんとFさんと仲ええんちゃうの?」
筆者「あー、そういうことね」
彼女「二人は付き合うてるん?」
もちろん、二人が付き合ってるとは言えないし、かと言って、二人は付き合っていないとも言えなかったし、俺に聞かれても困ると言えば良かったのかもしれなかったのかもしれませんが、完全に不意を突かれた感じだったので、どう答えていいか分かりませんでした。しばらく沈黙が続いたことで彼女が察します。
彼女「やっぱり付き合うてるんやね」
筆者「・・・」
彼女「最近Nちゃんが冷たいねん。私、どうしたらええん?」
筆者「俺に聞かれても困るんだけど・・・」
彼女「そうやね・・・、ごめんな、T君」
そう言うと、彼女がボロボロ涙を流しながら泣き出してしまったので、私はどうしていいか分からず呆然と彼女の前で立ち尽くしていました。心の中で、「これ、絶対俺が泣かしているように思われてるだろうな・・・」と呟いていました。この経験は私にとってはかなり衝撃的で、二股は絶対にしてはいけないと心に深く刻まれました。
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