40代・50代からエクセルの学び⑯表作成/条件付き書式を設定する

今回よりExcelでの表作成に入ります。表作成には条件付き書式の設定、入力規則の設定、コメントの挿入、シートの保護、表を作成する際に知っておくと便利な機能があります。まず、ここでは条件付きから始めたいと思います。前回は条件付きには論理式のIF関数を使いましたが、関数を使わない条件付き書式の機能を一緒に学びます。

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条件付き書式

「条件付き書式」を使うと、ルール(条件)に基づいてセルに特定の書式を設定したり、数個の大小関係が視覚的にわかるように装飾したりできます。

条件付き書式には、次のように種類があります。

セルの強調表示ルール

指定の値に等しい」「指定の値より大きい」「指定の文字列を含む」などのルールに基づいて、該当するセルに特定の書式を設定します。

上位/下位ルール

「上位5項目」「下位30%」「平均より上」などのルールに基づいて、該当するセルに特定の書式を設定します。

データバー

選択したセル範囲内で数値の大小関係を比較して、バーの長さで表示します。

カラースケール

選択したセル範囲内で数値の大小関係を比較して、段階的に色分けして表示します。

アイコンセット

選択したセル範囲内で数値の大小関係を比較して、アイコンの図柄で表示します。

 

セルの強調表示ルールの設定

例として、「面積(㎞²)」が30.0より大きいセル、20.0より小さいセルにそれぞれ書式を設定してみましょう。

規定の書式の設定

「面積(㎞²)」が30.0より大きいセルに、「濃い赤の文字、明るい赤の背景」の書式を設定します。

書式を設定するセル範囲を選択します。

①セル範囲【C5:C27】を選択します。

②《ホーム》タブを選択します。

③《スタイル》グループの[条件付き書式]をクリックします。

[セルの強調表示ルール]をポイントします。

[指定の値より大きい]をクリックします。

[指定の値より大きい]ダイアログボックスが表示されます。

[次の値より大きいセルを書式設定]に「30」と入力します。

[書式]の▼をクリックし、一覧から[濃い赤の文字、明るい赤の背景]を選択します。

[OK]をクリックします。

30.0より大きいセルに指定した書式が設定されます。

※セル範囲の選択を解除して、書式を確認しておきましょう。

ユーザー独自の書式の設定

次の例です。「面積(㎞²)」が20.0より小さいセルに、「濃い青の文字、薄い青の背景」の書式を設定しましょう。

書式を設定するセル範囲を選択します。

①セル範囲【C5:C27】を選択します。

《ホーム》タブを選択します。

《スタイル》グループの[条件付き書式]をクリックします。

[セルの強調表示ルール]をポイントします。

[指定の値より小さい]をクリックします。

[指定の値より小さい]ダイアログボックスが表示されます。

[次の値より小さいセルを書式設定]「20」と入力します。

[書式]の▼をクリックし、一覧から[ユーザー設定の書式]を選択します。

[フォント]タブを選択します。

[色]の▼をクリックし、一覧から[標準の色][濃い青]を選択します。

[塗りつぶし]タブを選択します。

[背景色]の一覧から図の薄い青を選択します。

[OK]をクリックします。

[指定の値より小さい]ダイアログボックスに戻ります。

[OK]をクリックします。

20.0より小さいセルに指定した書式が設定されます。

※セル範囲の選択を解除して、書式を確認しておきましょう。

ルールの管理

面積(㎞²)」のセルに設定されているルールを、次のように変更してみましょう。

書式を設定するセル範囲を選択します。

①セル範囲【C5:C27】を選択します。
《ホーム》タブを選択します。
《スタイル》グループの[条件付き書式]をクリックします。
[ルールの管理]をクリックします。

[条件付き書式ルールの管理]ダイアログボックスが表示されます。

⑤一覧にすでに設定されているルールが表示されていることを確認します。
[セルの値>30]をクリックします。
[ルールの編集]をクリックします。

[書式ルールの編集]ダイアログボックスが表示されます。

[ルールの種類を選択してください][指定の値を含む書式設定]になっていることを確認します。
[次のセルのみを書式設定]の左ボックスが[セルの値]になっていることを確認します。
⑩中央ボックスの▼をクリックし、一覧から[次の値以上]を選択します。
⑪右のボックスを「=40」に修正します。
[OK]をクリックします。

[条件付き書式ルールの管理]ダイアログボックスに戻ります。

[セルの値<20]をクリックします。

[ルールの編集]をクリックします。

[書式ルールの編集]ダイアログボックスが表示されます。

[ルールの種類を選択してください][指定の値を含むセルだけを書式設定]になっていることを確認します。

[次のセルのみを書式設定]の左のボックスが[セルの値]になっていることを確認します。

⑰中央のボックスの▼をクリックし、一覧から[次の値以下]を選択します。

⑱右のボックスを「=15」に修正します。

[OK]をクリックします。

[条件付き書式ルールの管理]ダイアログボックスに戻ります。

[OK]をクリックします。

 

40.0以上、15.0以下のセルにそれぞれ指定した書式が設定されます。

※セル範囲の選択を解除して、書式を確認しておきましょう。

上位/下位ルールの設定

「平成24年」「総数」のうち、数値が大きいセル上位5件に、太字の書式を設定してみましょう。

比較する対象のセル範囲を選択します。

①セル範囲【J5:J27】を選択します。

《ホーム》タブを選択します。

《スタイル》グループの[条件付き書式]をクリックします。

[上位/下位ルール]をポイントします。

[その他のルール]をクリックします。

[新しい書式ルール]ダイアログボックスが表示されます、

[ルールの種類を選択してください][上位または下位に入る値だけを書式設定]になっていることを確認します。

⑦[次に入る値を書式設定]の左ボックスが「上位」になっていることを確認します。

⑧右のボックスに「5」と入力します。

[書式]をクリックします。

[セルの書式設定]ダイアログボックスが表示されます。

[フォント]タブを選択します。

[スタイル]の一覧から[太字]を選択します。

[OK]をクリックします。

[新しい書式ルール]ダイアログボックスに戻ります。

[プレビュー]に設定した書式が表示されます。

[OK]をクリックします。

 

数値が大きいセル上位5件に、太字の書式が設定されます。

※セル範囲の選択を解除して、書式を確認しておきましょう。

 

データバーの設定

「データバー」を使うと、数値の大小がバーの長さで表示されます。

では、「平成23年→平成24年」「人口密度増減」を水色のグラデーションのデータバーで表示してみます。

比較する対象のセル範囲を選択します。

①セル範囲【M5:M27】を選択します。

②《ホーム》タブを選択します。

《スタイル》グループの[条件付き書式ルール]をクリックします。

[ステータスバー]をポイントします。

[塗りつぶし(グラデーション)][水色のデータバー]をクリックします。

※一覧の選択肢をポイントすると、設定時の結果を確認できます。

選択したセル範囲内で数値の大小が比較されて、データバーが表示されます。

※プラスの数値が水色の棒、マイナスの数値が赤色の棒で表され、棒の長さによって数値の大小が表されます。

※セル範囲の選択を解除して、書式を確認しておきましょう。

STEP UP 棒の方向の設定

データバーの棒の方向は、初期の設定でプラスの棒が左から右に向かって表示されますが、右から左に向かって表示することができます。

◆セル範囲を選択→《ホーム》タブ→《スタイル》グループの[条件付き書式]→[データバー]→[その他のルール]→[棒の方向]の▼→一覧から「右から左」を選択

STEP UP 軸の設定

マイナスの棒とプラスの棒の間にある軸は、初期の設定でマイナスの数値に合わせた位置に表示されます。この軸の位置をセル幅の中央にすることもできます。

◆セル範囲を選択→《ホーム》タブ→《スタイル》グループの[条件付き書式]→[データバー]→[その他のルール]→[負の値と軸]→[軸の設定]の[◉セルの中間]

大変お疲れ様でした。

条件付き書式も知っておけば、どのような業務でも便利です。

次回はユーザーの定義について学びます。

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