【高校時代の思い出43】後輩女子部員の反乱

部活動が終わって部員が全員帰った後で、私が剣道場の戸締りや最終的なチェックをしてから消灯をして、最後に鍵を閉め、外で待ってくれている後輩の男子達と一緒に帰るというのがいつもの日課になっていました。

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後輩女子部員の怒り

道場から出ようとした時に、後輩の女子5人が入って来て、「先輩、ちょっといいですか、話があります」と言い、私を更衣室として使われている奥まったスペースに連れて行きます。私は奥の壁際に立たされていたので、完全に退路を断たれた状態で彼女達の話を聞くことになります。

筆者「早く帰りたいんだけど、R達のことも待たせてるし」
後輩「男子には、私達が先輩に話があるからと言って、先に帰るように言っておきましたから」
筆者「そうなんだ・・・」
後輩「今日は、先輩から私達が納得できる答えを聞くまで、先輩のことは帰しませんから」
筆者「帰さないって・・・、君達、何か怒ってる?」
後輩「私達本気で怒ってますから」
筆者「何で怒ってるのかな?」
後輩「何で先輩は私達を無視するんですか?何で私達に冷たい態度ばかり取るんですか?何で私達の事を嫌うんですか?何で男子部員ばかり依怙贔屓するんですか?私達何か悪いことをしましたか?先輩の気に入らないことをしましたか?先輩、理由を言って下さい!」
筆者「僕は、別に、君達のことを無視していないし、冷たい態度も取った覚えもないし、嫌ってもいないし、男子部員の面倒を見るのが僕の役割で、副部長が君達の面倒を見ることになっているから、何か言いたいことがあるなら副部長に言って欲しいんだけど」
後輩「先輩、ふざけてるんですか?今更、そんな言い訳が通ると思ってます?」
筆者「いや、言い訳も何も、真実だし」
後輩「嘘ついてますよね?無視してたじゃないですか!それに、K先生は、先輩も私達の面倒を見る義務があると言ってましたよ?何で男子ばかりえこひいきするんですか?おかしいですよね?」
筆者「そう言われても、僕としては、男子の後輩の面倒を見るので手一杯だから、君達の面倒までは見られないというしか・・・」
後輩「男女平等にして下さいよ。男子ばかりじゃなくて私たちも見て下さいよ」
筆者「でもさぁ、R達が副部長に対してこんなことすると思う?女子ばかりじゃなくて、僕等も見て下さいよって、あいつ等は絶対そんなこと言わないと思うけど」
後輩「副部長って、素人とあまり変わらないじゃないですか、私たちは先輩から剣道を教わりたいんです!」

この時点で、お腹も空いてるし、部活の後で疲れるし、ずっと立ちっぱだし、家に帰りたくなります。

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水掛け論

筆者「母親が夕ご飯作って待っててくれてるから、あんまり遅いと心配すると思うから、早く帰りたいんだけど・・・」
後輩「今日は帰さないと言いましたよね?とことん付き合ってもらいますから」
筆者「君達の親も心配してると思うけど?」
後輩「私達は、今日は遅くなると言ってあるので問題ありません」
筆者「そうなんだ・・・」
後輩「早く帰りたいんなら、私達を納得させて下さいよ。何で男ばかりえこひいきするのか理由を言ってください」
筆者「理由は言ったじゃん」
後輩「理由になってませんよ。それとも、先輩は、やっぱり男が好きなんですか?」、「先輩ってホモなんですか?」
筆者「なわけないじゃん、違うよ、女が好きに決まってんじゃん」
後輩「じゃあ何で、私達を無視して男ばかりひいきするんですか?」

この時の私は、後輩からホモ扱いまでされ、もうどうしていいか分からず、ひたすら途方に暮れていました。

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乙女心

早く家に帰って夕飯を食べたかったので、彼女達に休戦を申し入れます。
筆者「今日のところは帰った方が良くない?もう遅いしさ」
後輩「帰りたいなら私たちが納得いく理由を言ってくださいよ」
筆者「明日言うってことでどう?」
後輩「ダメです。今言って下さい」
筆者「本当のこと言ってもいいの?」

ここで1人の女子が泣き出してしまいます。

後輩「先輩は何で私たちのことをそんなに嫌うんですか?」
筆者「Oさん泣かないでよ、君たちのことは嫌ってはいないからさ」
後輩「嫌ってないなら何で私たちに冷たいんですか?」
筆者「一つ聞きたいんだけど、君たちは僕にどうして欲しいの?」
後輩「さっきから言ってるじゃないですか、男女平等に接してほしいって」
筆者「それだけでいいの?」
後輩「先輩は乙女心が全然分かってませんよ」
筆者「乙女心って・・・」
後輩「女の子は優しくされたいんです。私たちは先輩から優しくされたいんです。先輩は、男子にばかり優しくて、私たちには冷たいじゃないですか。それがとっても嫌なんです。先輩、私たちにも優しくしてください」

彼女達の切実な訴えを聞いた時、私の心のどす黒い物がとれたような気がしました。

筆者「そうだったんだね、これからは優しくするから、今まで嫌な思いさせてごめんね」

私の言葉に安心したのか、彼女達が泣き出します。

後輩「先輩、ひどいですよ~、何で、私たちにいじわるしてたんですか?先輩に冷たくされて、私達ずっと辛かったんですよ」
筆者「ごめんね、ほんとにごめんね、君達を泣かすなんて、ほんと最低な男だと思うし、部長失格だよね」
後輩「せんぱ~い」

こうして、後輩女子たちと和解することが出来たのでした。

後輩「先輩、今日は私たちと一緒に帰ってくれますよね?」
筆者「うん、一緒に帰ろう」

実際には、後輩達から寄ってたかって責められるのですが、かなり端折って書いています。後輩の女の子たちは、私が先輩かつ標準語を話すので、感情的になると関西弁になってはいましたが、おおむね関西訛りの標準語で会話をしてくれていました。

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