千葉と兵庫もしくは船橋と宝塚の遠距離恋愛を始めてから5か月が過ぎていました。その間、手紙と電話でコミュニケーションは取れていたのですが、やはり彼女がどうしても会いたいということで、夏休みにリゾートバイトを一緒にやろうと提案してきます。この時の私は、1年前にI高の空手同好会の先輩から、ディズニーランドでのアルバイトに誘われたことを思い出していました。
リゾートバイトの誘い
春休みに私が会いに行かなかったことで、彼女としては、夏休みは何としてでも私に会うという固い決意を抱いていたのかもしれません。電話の向こうの彼女から、絶対に二人でリゾートバイトをやるという強い意志をひしひしと感じていました。
彼女「H、夏休みにリゾートバイト一緒にやらない?やるよね?」
筆者「リゾートバイト?リゾートバイトって何よ?」
彼女「観光地でバイトすることだよ」
筆者「どこの観光地でバイトするの?」
彼女「白樺湖のホテルだよ、カップルで応募できるから一緒に応募しようよ」
筆者「白樺湖のホテルねぇ・・・」
彼女「Hが私に履歴書送ってくれたら、私のと一緒にホテルに送るから、そうすれば2人で働けると思うんだよね」
筆者「うーん、リゾートバイトねぇ・・・」
彼女「お金も稼げて一緒にいられて一石二鳥でしょ」
筆者「うーん」
彼女の必死の説得
彼女「やろうよ~、2人で制服持っていけば、休みの日に制服デートもできるんだよ~」
筆者「ちょっと考えさせて欲しい」
彼女「何でよ?私達って来月会わなかったら16ヶ月も会わないことになるんだよ?Hは私に会いたくないの?私はHに会いたいんだよ~、一生のお願いだから!ねっ、お願い!ほんとにお願い!いいでしょ!いいよね?一緒にやるよね?」
筆者「少し考える時間が欲しい」
彼女「Hは本当に私に会いたいと思ってる?」
筆者「思ってるに決まってるじゃん」
彼女「じゃあ何ですぐにいいよって言ってくれないの?」
筆者「俺バイトするの初めてだし、いきなりリゾートバイトとか大丈夫なのかなって」
彼女「私だって初めてバイトする時は不安だったけど、Hは私と一緒なんだからお互いに励まし合えるんだし、絶対やった方がいいって!やろうよ~H」
筆者「確かにお前がいてくれたら心強いとは思うけどさぁ、でもなぁ・・・」
彼女「私の一生のお願いでも聞いてくれないの?」
筆者「考えさせてよ」
彼女「考える必要なんてないでしょ?中学卒業以来16ヶ月ぶりに会えて、毎日私と一緒にいられるんだよ?何が不満なわけ?」
筆者「不満はないけどさぁ・・・」
彼女「私に会いたくないの?」
筆者「会いたいに決まってるじゃん」
彼女「じゃあ何で迷ってるの?本当に私のこと愛してるの!!」
最後は、部活動との兼ね合いがあるから少し時間が欲しいと言って、何とか彼女に納得をしてもらいました。
後日談
結局私は彼女の誘いを断ってしまいます。彼女の一生のお願いを聞いてあげることができませんでした。彼女は1人で白樺湖のリゾートホテルで働くことになるのですが、彼女から何度か電話が掛かって来ます。
彼女「Hも来れば良かったのに~、みんな良い人ばっかりだし、景色もいいし、食事も美味しいし、ほんとにいいところだよ」
筆者「そうなんだ、楽しそうだね」
彼女「楽しいよ。可愛い子もいっぱいいるよ」
筆者「可愛い子いっぱいいるんだ」
彼女「バイトの子もお客さんも女子高生とか女子大生が多いよ」
筆者「まじ?」
彼女「行けば良かったって思ってるでしょ?」
筆者「行けば良かった」
彼女「来れば私にも会えたのに~」
筆者「男はどうなの?声とか掛けられない?」
彼女「結構ナンパされるけど、私はH一筋だから安心していいからね」
この時彼女と一緒にリゾバをしていれば、その後の二人の人生は、今とは全く違うものになっていたでしょう。


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