船橋のI高では自転車通学は禁止されていませんでしたが、宝塚のT高はか自転車通学を禁止していました。恐らく、山の上にある学校なので、下り坂が危ないからだと思われましたが、学校に駐輪するのはダメでも、学校の途中に駐輪するのは問題ないのかな?という素朴な疑問がありました。
悪友からの誘い
私にはY君という悪友がいたのですが、このY君とは予備校時代もよくつるんでいました。Y君のせいで一時期パチンコにはまってしまったこともありました。一番最悪だったのが、Y君の部屋で私1人でビデオ鑑賞をしていた時に、Y君のお姉さんが突然部屋に入って来てしまった時でした。この時を最後に私はY君との連絡を断ちます。そのY君が私の所に来ます。
Y君「H、俺等と自転車通学せーへん?」
筆者「えっ、自転車通学って禁止なんじゃないの?」
Y君「禁止やけど、バイトや原チャも禁止やけど、みんな気にせんやろ」
筆者「まぁそうだけど、大丈夫なの?」
Y君「俺等もう8ヶ月以上やってるから全然問題ない。保証する」
筆者「8ヶ月以上問題ないなら大丈夫だよな」
Y君「明日の朝、Hの家に迎えに行くから、自転車用意しといて」
筆者「分かった」
自転車通学の駐輪場
翌朝、Y君とY君の友達二人が迎えに来てくれました。私達は4人で自転車で学校へ向かいます。家から学校まで徒歩30分かかっていた通学が、15分に短縮できる距離にある空き地に駐輪します。
筆者「これ人の土地じゃないの?」
Y君「多分」
筆者「大丈夫なの?」
Y君「今までなんもないんやから大丈夫思うけど」
筆者「人の土地に勝手にチャリ止めるってどうなの?」
Y君「空き地やしええんちゃう」
筆者「そうだよな、空き地だし、いいんだよな?」
Y君「ええゆうてるやん」
駐輪場が住宅地の間にある空き地だったので、隣の家の敷地なんじゃないかと思ったのですが、友達が問題ないと言い切るので、彼等を信用してしまいます。この時の私は、人の土地に勝手に自転車を止めることはよくないということは分かってはいたのですが、集団意識の中で、自分の良識が完全に搔き消されてしまっていました。人は集団になると簡単に悪事に手を染めてしまうということを知ることになります。
緊急全体集会
自転車通学を始めてから僅か数日後に、昼休み終了後に全校生徒は体育館に集まるようにといった内容の校内放送が流れます。
友達「何やろな?」
筆者「緊急集会とか初めてじゃね?」
友達「そやろ、ほんま何なんやろ」
筆者「どうせ大したことじゃないとは思うけど」
友達「だとええけどな」
全校生徒が体育館に集まり、ステージ上で2年の学年主任が衝撃的なことを言い出します。
主任「今さっき、この学校の生徒が人の土地に勝手に自転車を止めているという電話があった」
この時の私は生きた心地がしませんでした。心臓がバクバクしてかなりやばかったです。
主任「自転車を止めた生徒4名が正直に名乗り出れば、寛大な処分で済ませよう思うが、もし、名乗り出ずに後で発覚した場合、厳重な処分を覚悟しておくように」
正直に名乗り出る
緊急集会が終わるや否や、私を含む4人は緊急会議を開き、今後どうするかを話し合います。
筆者「全然大丈夫じゃねーじゃねーかよ、まじどうすんだよ」
仲間A「お前のせいやろがい」
筆者「何でだよw」
仲間B「お前を誘ったらこうなったんやからお前のせいやろ」
仲間A「そうやんな、お前は疫病神やったんや」
筆者「お前らメチャクチャ言うな」
Y君「仲間割れしてもしゃーないやん」
筆者「そうだよ。俺達、チャリ通学仲間なんだから仲良くしないと」
Y君「とりあえずどうするよ?」
仲間A「黙っとたらええやん」
仲間B「チャリキは夜回収しに行ったらええんちゃうの」
Y君「俺等が黙っとけばばれへんやろ」
筆者「いや、俺は正直に名乗り出る。後でばれたらやばそうだし」
Y君「ほんまに名乗り出るん?やばない?」
筆者「お前らのことは黙っとくから安心しろ」
私が名乗り出ると言ったら、みんなも一緒に名乗り出るということになります。やはり、正直に名乗り出るのが最善策だと思ったからでしょう。
正直に名乗り出たことで何のお咎めもありませんでしたが、名乗り出ないで後でばれた場合、停学三日間の処分だったことを知らされます。もちろん、もう二度と自転車通学はしないと約束させられました。通学仲間の3人はすぐに返されましたが、私だけは転入生かつ剣道部部長ということで、学年主任、教務主任、担任、顧問の4人からたっぷり油を搾られました。


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