台湾人のW氏の部屋に入り浸っていたので、他の台湾人留学生との接触の機会も増えていきます。台湾人だけではなく、日本人や韓国人の学部留学生とも出会いますが、その中で、二人の台湾人のC君とSさんとの出会いが、私の留学生活を大きく変えることになります。
台湾人女子大生
Wさんの部屋で将棋をしている時にSさんとC君が入って来て、Wさんと中国語で話をし出します。C君が突然日本語で「どうもこんにちは!」と言って来たのでびっくりして「あっ、こんにちは」と返事をします。Sさんは英語で挨拶をしてきたので英語で返します。Sさんの第一印象は、髪の毛ぼさぼさで度の厚い眼鏡をしたガリ勉タイプのもっさりした感じの女の子でした。ただ、彼女は笑顔が素敵な女性でもありました。3人が台湾語で会話をしているのを聞きながら、「俺も中国語が話せればいいのになぁ」と心の中で呟いていました。彼女は意外と勝気な子で、2人の男性台湾人に対して結構強い口調で話をしていました。時々、彼女と目が合うのですが、その時は笑顔で恥ずかしそうにしていました。この時の私は、彼女に不思議な魅力のようなものを感じていました。
りんごのプレゼント
しばらく経って、台湾人の彼女が私の部屋を訪ねて来ます。ノック音が聞こえたので、ドアを開けると彼女が立っていて、ニコニコしながら私に真っ赤なリンゴを1個手渡しします。私にリンゴを渡すと、満面の笑みを浮かべながらペコリと一礼した後で去って行きました。私はあっけに取られてしばらく呆然としていましたが、我に返るとすぐにWさんの部屋を訪れます。
筆者「この前ここで会った眼鏡の女の子から赤いリンゴを1個もらったんだけど?」
Wさん「赤いりんご?彼女はおまえのことが好きなんだよw」
筆者「えっ?そうなんですか?」
Wさん「リンゴ渡された後、彼女と話はした?」
筆者「彼女、そのまま帰っちゃいました」
Wさん「彼女、またりんごを持って訪ねて来ると思うから、その時は話をしてあげるといいよ」
この時の私は、台湾の女の子は、好きな人に赤いリンゴを手渡す風習や習慣でもあるのかな?と思っていました。
彼女のことを知りたくなる
彼女が私に好意を寄せているということを知ってから、彼女のことを無性に知りたくなります。そこで、ISAに彼女のことを知りたい旨を話します。ISAは、個人のプライバシーだから教えられないと言いますが、私が何度もしつこくお願いした結果、誰にも言っちゃだめだよと言って、留学生の写真付きの書類の写真部分だけをペラペラ順番にめくっていきます。私が「この眼鏡の子です!」と言うと、彼女の書類だけを束から取り出して、「あー、この子はとても優秀な子で、TOEFLほぼ満点、GPA4.0、行きたい大学にトランスファーできる」と教えてくれます。さらに、彼女が19歳の大学2年生でコンピューターサイエンスを学んでいるということを聞き、この時初めてそういう学部があることを知ります。彼女がメチャクチャ優秀な学部生であることを知り、自分とのあまりの格差に愕然とさせられます。


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