【高校時代の思い出24】運命を変える彼女との再会【晴天の霹靂】

運命の歯車が回り始める瞬間というのは、その時には全く分からないものだということを身を以て知る出来事が起きます。中学時代のクラスメイトで部活仲間に過ぎなかった彼女との偶然の再会、そこから苦悩、葛藤、絶望の1ヶ月の序章が始まってしまいます。

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初めての購買パン

連日の明け方まで鳴り響く音楽騒音により、母が弁当を作れなくなってしまいます。玄関を出る時に母から購買のパン代として1000円をもらい学校へ行きます。お昼休みに友達に今日は購買でパンを買いに行くと言うと、友達が付き合ってくれることになり、二人で購買へと向かいます。購買に着くと人でごった返していて、高校入学以来初めて購買にパンを買いに来た私は、そのあまりの混み具合に驚愕していました。友達と二人で人がはけるまで後ろの方で待っていることにします。友達の話だと、待てば待つほど人気のあるパンは早々に売り切れて、人気のない売れ残りのパンしか買えないみたいなことを言われましたが、とりあえず食べられればいいという感じで待っていました。

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彼女との再会

混雑が収まるのを待っている時に、突然背中にムニュっもしくはグニュっとした柔らかな弾力を感じ、女性の甘い声で「だ~れだ?」と言う声が聞こえるや否や両手で目隠しをされたので思わずうわっと叫んでしまいます。背中に感じた胸の感触から最初は美化委員の先輩かな?と思いましたが、後ろを振り返ってみると、とても可愛いというか奇麗な子が立っていました。その子が満面の笑みを浮かべながら「私だよ、Nだよ」と言うと、「H~、やっと会えた~」と言って、いきなり私に抱き付いてきました。私は何が起きたのか分からず唖然としていました。隣の友達も唖然としていました。私の叫び声でこっちに注目していた周囲の人々もざわつき始めたので、彼女が咄嗟に後ろに身を引き「Hごめん、嬉しすぎて思わず抱きついちゃった」と申し訳なさそうに謝ります。私は「もしかしてKさん?」と言い、彼女が「そうだよ、やっと会えたね」と答えます。しばらく見ない間に一段と美しくなっていたKさんの姿に驚かされました。

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二人の世界

Kさん「H、元気だった?」
筆者「うん、元気だったよ。Kさんは?」
Kさん「私も元気だったよ。H、少し痩せた?」
筆者「うん、痩せた」
Kさん「だよね、なんかほっそりして格好良くなった気がする」
筆者「俺が格好良いわけないだろw」
Kさん「私が格好良いって言ってるんだからそれでいいの」
筆者「Kさんも大きくなったよね」
Kさん「どこ見て言ってんのよw」
筆者「ごめんw」
Kさん「そういうところは相変わらずだねw」
筆者「なんか凄く女らしくなったていうか奇麗になったね」
Kさん「ほんとにそう思う?」
筆者「髪形も変わってるから誰だか分からなかった」
Kさん「半年ぶりくらいだもんね」
筆者「もうそんな経つんだ」
Kさん「ずっと会いたかったよ」
筆者「俺もずっと会いたかった」
Kさん「私Hのクラスに何回か行ったんだよ」
筆者「まじで?」
Kさん「うん、文化祭の時もHのクラスの出し物に行ったし」
筆者「えっ、でも何で会えなかったの?」
Kさん「行ってもHがいなかったり、いてもHがクラスの女の子達と楽しそうに話してるから、私Hに話し掛けることが出来なかったんだ」
筆者「遠慮しないでどんどん話し掛けて来てよ」
Kさん「うん、今度は何とか話し掛けてみるよ。でもね、私すごいうらやましかったんだ」
筆者「うらやましいって?」
Kさん「私もあんな風にHと毎日楽しく話せたらいいのになぁって」
筆者「・・・」この時は胸が締め付けられる思いでした。
Kさん「そう言えばHって空手やってるんだってね」
筆者「えっ、何で知ってるの?」
Kさん「Iから聞いたんだけど、膝大丈夫なの?」
※Iというのは中学の時の部活仲間で、空手同好会仲間の私の親友Wとはかなり仲が良かったので、その関係で話が伝わったんだと思います。
筆者「同好会だから練習も全然厳しくないし、今のところは全く問題ないかな」
Kさん「でも私さぁ、Hが空手やってるって聞いて驚いたよ」
筆者「えっ、何で?」
Kさん「Hって空手って感じじゃなくない?」
筆者「そう?会長は俺のこと筋がいいって言ってくれてるけど」
Kさん「会長って何w」
筆者「同好会の長だから会長って呼んでるんだけど、おかしいかな?」
Kさん「そうなんだ、でも何かツボにはまっておかしかったw」

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ただのクラスメイト

ここで友達が私達のところにやって来ます。
友達「T、盛り上がってるところゴメン、早くパン買って帰らないと飯食う時間無くなる」
筆者「そうだった、Kさん、ゴメンね、俺行かないと」
Kさん「私も友達待たせてるんだった、話に夢中になって忘れてた。H、また話そうね、じゃーね」
友達「おまえさぁ、完全に俺がいること忘れてただろ?」
筆者「ごめん」
友達「あの女がお前に抱き付いた時はほんと驚いた。周りの人達も驚いてたけど」
筆者「俺も驚いた」
友達「お前にあんな可愛い彼女がいたんだな」
筆者「彼女じゃないけど」
友達「えっ、じゃあ何なのあの女?どういう関係?」
筆者「中学時代のクラスメート」
友達「ただのクラスメート?付き合ってたとかじゃなくて?」
筆者「ただのクラスメートだよ」
友達「俺もあんなクラスメートが欲しいわw」

Kさんの事は忘れたわけではありませんでしたが、最後に会ってから従姉妹の死やその後の43日間の傷心旅行、転校の件で千葉と兵庫を行ったり来たりしていたので、この頃には完全に彼女の事は頭から抜けていました。彼女との再会はまさに青天の霹靂で、この出会いがその後の私の人生を大きく狂わせることになるとは、この時の私はその事に全く気付いていませんでした。

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