【高校時代の思い出41】人は自分に似た境遇の人を助けたくなる

校長命令によって無理矢理入部させられて、嫌々始めた剣道ではありましたが、いざやってみると、懐かしいというか楽しいというか、昔取った杵柄と言われるように、剣道の腕前の方も、徐々に本来の実力(中3レベル)を取り戻しつつありました。

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剣道未経験の後輩

1年男子の全くの剣道未経験の子が入部してきます。その子は、顔に障害というか、少し普通の子と違う感じの子で、他の後輩男子からも避けられていて、部に全く馴染めないでいました。私は彼を見た時に、あたかも自分を見ているような気がして、彼のことをほっとけなくなります。さらに、自分も野球未経験で野球部に入り、クラスメイトの二人にかなり助けられた経験があるので、剣道未経験の彼のことを助けたいとも思っていました。彼の家が私の帰る方向にあったので、部活が終わった後一緒に帰って、いろいろと話を聞いたりもしてあげていました。彼の話を聞いていると、彼の置かれた境遇が、本当に私と良く似た境遇だったので、彼が剣道部で上手くやっていけるように何とかしてあげたいという思いが強まります。

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無駄な努力

とは言っても、剣道未経験者の指導は自分が思っている以上に大変で、特に彼の場合は覚えが悪かったということもあり、ほぼ付きっきりのマンツーマン指導だったので、他の後輩部員達からも「彼ばかり見ていないで、僕等のことも見て下さいよ」と言われる始末でした。私は、後輩達に「彼が少しでも早く部に馴染めるように協力して欲しいんだけど」と言いますが、「先輩がやっていることは無駄だと思いますよ。彼はそんなに長続きしないと思うので」と言われたので、「そんなこと言わないでさ、彼と仲良くしてあげてくれないかな」とお願いしますが、「無駄だと思いますけどね」と言われてしまいます。しかし、私の努力の甲斐なく、結局、彼は部活を辞めてしまいます。彼が辞めた時はかなりショックで、世の中、どうにもならないことがあるということを、改めて知ることになります。私のやったことは、無駄な努力だったのかと思うと、それまでの疲れが一気にどっと出ました。しかし、野球部のNとRが、私のために、何度も自転車で往復1時間半かかるスポーツ店やバッティングセンターに付き合ってくれたり、2ヶ月半に渡って、自分の練習を削ってまで、トスバッティング、ティーバッティング、フリーバッティングに付き合ってくれたことを思うと、私は彼らの努力を無駄にしてしまったんだなと、改めて申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

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